熊野大学の創設者・中上健次氏の13回忌に向けて、昨年のセミナー期間中からいろいろと企画を練り続けてきました。案通りに行かなかったもの、ぽしゃってしまったものもありますが、講師の先生方、御参加いただいた皆さんのおかげで結果的には中上さんに満足してもらえるようなものになったのではないかと思います。
あと、聴講生だったモブ・ノリオ氏がこの年芥川賞を受賞したことにより、熊野大学への注目が俄然高まった気がします。ああ本当に「大学」になりつつあるなあと、中上さんの「大学と命名した気持ちの中には、ここから人を育てたいという志もある」との言葉を知る者としては、感慨深いものがあります。
当初は中上さんの3回忌でやめるつもりだった熊野大学ですが、それから早10年です。いろいろな意味で熊野大学に転換期が訪れています。さて来年は……。
「中上健次と読む『いのちとかたち』」(高澤秀次編、河出書房新社)編集